引き裂かれても 「その日、主はアブラムと契約を結んだ」 創世記15・17

2025/03/15

苦しみ 契約 神の愛

 2025年3月16日 大斎節第2主日 https://open.spotify.com/episode/1qz5nDIvLZ2F8jwxbR5eh4?si=z4ocGBk9QgOpnOBe92RyVw

         John Linnell (1792–1882) Wednesbury Museum & Art Gallery.

人に神の愛を伝えるとき、心を開かなければなりません。そこには弱さもあるので、ときにそれは心が裂かれる思いもします。命を懸けて、心を懸けてすることですから、自然なことです。

アブラムは神の約束について不安でした。神は子孫と土地を約束しましたが、平均寿命40歳の時代に、彼は75歳で子供はいません。しかもどの地にも定着できず、流浪の身です。この不安からアブラムは、神さまが約束を果たすことのしるしを求めました。「どのようにして知ることができるのですか。」

それに応えて神は契約の儀式を行ないました。当時人や部族が契約を結ぶ時、牛や羊を半分に切り裂き、その間を両者が通りました。「もし契約を破るのなら、こうなってもよい」と。強烈なしるしです。

ただしアブラムとの契約で切り裂かれた動物の間を通るのは、煙の炉と燃える松明で表された神さまだけです。「私は必ず約束を守る。自分の命に懸けて、たとえ切り裂かれても、必ず守る」という神の覚悟です。そしてその後、実際に子孫と土地をアブラムに与えました。

しかしそこで神の約束は終わらず、もっと多くの子孫と土地の約束が成就しました。それがイエスさまのうちに実現した「神の子どもたちと、全地に広がる神の国」です。

体が裂かれても、死をも厭わず、命を懸けて約束を守る。神さまの忠実がイエスさまの十字架に実現しました。神は私たちに命を与えて「み国の子ども」にするために、苦しみを厭わず人となり、罪を引き受け、十字架で引き裂かれました。そして復活して聖霊を送り、神の国を世界の果てまで広げられます。

「パン裂き」と呼ばれる聖餐の内にこの忠実な愛を見出しましょう。「自分は引き裂かれても良い。それでもいいから、あなたたちを私の子供にしたい、世界の果てまで共にいたい。」それほどの神さまの忠実と愛が、裂かれた体を表す「パン裂き」に現れるのです。

「どんなに不安で信じられなくても私は変わらない。必ず約束を守る。忠実でいる。体が引き裂かれても良い、命を与えて、あなたを神の国の子供として、守り続ける。」と。

体を裂く神さまの忠実を頼りに、死から命への旅を続けましょう。


 

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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