2025年3月23日大斎節第3主日
とても有名なこの聖句。「頑張れ! 耐えられる!」と励ますために使われますが、本当は人の忍耐力ではなく神の誠実を示しています。
ここでの試練は「自分は強い信仰者だ」と自負するコリントの信徒が遭遇する試練です。病気、死別、不仲、挫折…。強い信仰を持っていると思っていても、人は弱い者。「もう耐えられない、折れてしまう、壊れてしまう」と不安になります。
ある愛情豊かな女性が夫の不倫に苦しんでいました。「いつまでこのトンネルが続くのでしょうか」と言われて答えに窮し、ただ話を聴いて祈るばかりでした。長く苦しんだ後、ある日彼女は言いました。「先生、トンネルには必ず出口があるんですよね?」それには勇気をもって答えました。「必ずあるよ。」「私、そう信じて、もうちょっと頑張ってみます。」彼女は、見事に家庭を救いました。
「神は誠実な方」「逃れる道」。これは人間の忍耐力ではなく、神の誠実を示しています。神はご自分が誓われた救いの契約に誠実な、忠実な、信実な方。だからあなたが壊れる前に、必ず逃れる道、トンネルの出口を用意しておられる。
そして神の誠実はその知識を示しています。神さまはあなたの限界を知っておられる。限界を超えて苦しめることはない。だからあなたは耐えられる、と励ますのです。
イエスさまは自分の忍耐力で試練を耐えたのではありません。ただ父の誠実と知識を信じて自分を委ね、世の罪を除かれました。「父は必ず約束を果たしてくださる。限界を超えて壊れる前に、逃れる道を、トンネルの出口を用意しておられる。自分の限界を知っておられる。だから死は限界じゃない。死をも耐え超えることができる」そう信じて霊を委ねました。だからこそ死で壊れず復活という逃れる道が用意されていて、そこに入られたのです。
「父はあなたの限界を知っている。だから安心して、私と一緒に、耐えよう。父は知っているから。」