2024年イブ礼拝メッセージ
今夜は光と闇の礼拝。闇は心の闇です。不安、自信のなさ、臆病、エゴ、プライド、劣等感、不信感、憎しみ、攻撃性、心の闇は見つめれば見つめるほど暗く、混乱します。
しかし光は神の存在です。
マリアとヨセフも夫婦にならずに神の子を産むという事態に心が不安で一杯です。孤独、差別、貧困、将来の死。
しかしマリアが産む赤ちゃんには王座が与えられ、王として私たちを支配すると天使は告げました。善い支配とは混乱した暗い心をしっかりと握り、コントロールし、治め、闇を消し平和にします。
それは愛を引き出す支配。マリアは居場所なく、家畜小屋で赤ちゃんを命がけで産み、布で包んで暖かくして、飼葉桶に寝かせ、お乳を与え、おしめを代えて、清潔にし、忙しくしました。すると弱い命を愛することで自分の心の闇は消えていきました。神は、無力な存在として来て、私たちの愛を引き出し、心の闇を支配されるのです。
あるお母さんがいました。4歳の子供を残してご主人は病で亡くなりました。お母さんは心は闇のまま仕事を続け、息子さんを保育園に送り迎えする毎日でした。笑顔なく辛い顔をしていたのでしょう。息子さんは助手席から言ったそうです。「お母さん、僕が守るから」そして両手を一杯に広げたのですが「あぁ、でも僕の手、小さい・・・」と。涙があふれ、優しさに心が明るくなり「悲しんでなんかいられない、この子を大事に育てていかないと」と強く思ったそうです。そして心の闇が少しずつ消えていったそうです。
神さまは無力な存在として来られ、私たちの愛を引き出し、その愛で心の闇を支配します。愛することで、心の闇は少しずつ消えていきます。
このクリスマス、赤ちゃんのような無力な存在として来る神さまを愛しましょう。そして愛を引き出してもらい、心の闇を支配してもらい、闇を少しずつ消してもらいましょう。心の闇を神さまの光で照らして頂きましょう。