二人の神秘 「二人ずつ組にして遣わす」 マルコ6:7

2024/07/11

祈り 兄弟姉妹

 2024年7月14日(特定10)

ロヨラの聖イグナチウスと聖フランチェスコ・ゼビエル

 出エジプトの脱出では、神は民を完全に守られました。神はマナで民を養い、その衣服も履物もすり減ることはありませんでした。(申8:4)

 同じようにイエスさまが、12使徒を宣教に遣わした時、パンも袋も金も予備の下着も持たせず、杖と履き物だけで、あとは全て神に頼らせました。そして実際に必要な物は全て与えられました。

 その与えられた恵みの中で最たるものが兄妹の存在でした。使徒たちは「二人ずつ組にして遣わされた。」共に旅する相手、祈りあう兄妹姉妹が与えられたのです。

 祈りには独りで神を愛する祈りと、互いを愛し合う祈りがあります。独りで神を求める祈りがなければ兄妹のために祈れませんし、兄妹のために祈らない人の祈りは独善的な自己満足に陥ります。

 だから兄妹の存在は恵みです。個人を独善から解放し合い、厳しい現実を前にして、弱さを助け合う存在です。

 当然人間ですから衝突も閉塞感も生じます。しかし真摯に互いの関係を神に祈り続けるなら、その困難はさらなる謙虚さを生みだし、謙虚さはより良く人をを働かせます。

 私自身、信徒のために父に祈ります。また厳しい復帰の過程で多くの信徒さんに祈られてきました。祈りに支えられて自信を回復してきました。教会とは祈り合う「2人または3人」なのです。

 イエスさまも弟子たちのために祈りました。(ルカ6:12) そして兄妹のために祈る信徒を通してイエスさまは現れます。祈りあう姿としてイエスさまが現れます。

 「祈り合いなさい。わたしは祈るあなたを通して兄弟に現れ、あなたのために祈る兄妹を通してあなたに現れるのだから。」


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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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