ローマ書1章4節2024年1月1日 主イエス命名日
年が変わった朝、「新しく変わりたい」願いつつ、「どうせ何も変わらない」と現実的には諦めているところもあります。
しかし回心したパウロは宣言します。世界は絶対的に変わった。この福音を私は伝えると。元来「福音」とは王の即位の知らせです。国中に伝えられる統治の交代の知らせです。
だからイエスの「福音」とはイエスの人生を通して神ご自身が世界の王に即位した、という知らせです。ダビデの王家の血を引く若者が王に即位した。「力ある神の子」として即位した。「神の子」とはローマ皇帝の称号で、キリストとは「油注がれた王」です。
ただしその即位は驚くべき形でした。無実の処刑と復活の出来事です。死者が復活したというこの世界の絶対の変化、不可逆的な変化が実際に起こりました。紀元30年4月9日(日)の早朝です。世界はそれから絶対的に何かが違うのです。
神ご自身が私たちの罪を被って死に、私たちの罪の決着をつけ、私たちを赦し、罪の束縛から解放してくださった。そして復活によって私たちに、死を超える新しい命へと再創造を働き始めました。
この客観的な変化は私たちの感情に関係なく、実際に起こった絶対的変化です。この復活による救いの知らせが「福音」です。
それは聖餐を受ける前と後では確実に何かが変わっているようなものです。
「私は復活した。絶対的変化があり、古いあなたは新しくなる。希望をもって、新しく生きなさい。」