The Parable of the Ten Virgins (section) by Phoebe Traquair, Mansfield Traquair Church, Edinburgh |
私は内向的なところがあるので、良いときには「内面の道」を通って心の根源である神さまへと降りていく道が開けるのですが、悪いときには自分の心しか見えず、心が暗くなり、明るい信仰から離れて苦しむことがあります。
それに比べて神学校の音楽の先生はとても明るい信仰の持ち主でした。退職される理由を聞くと「末期のガンだからね」と言われました。それも「明日から旅行に行くからね」ぐらいの軽さで明るく言われました。聞けば「怖いことは何もないわ」と。揺るぎない復活信仰を持つ人の明るさを実感させられました。
10人の乙女の喩えはこう締めくくられています。「目を覚ましていなさい。」愚かな乙女はともし火の油を忘れ、賢い乙女は油を持っていました。だから眠ってしまってともし火が消えそうでも、花婿が来た時には油を足して喜び迎えることができます。
この「目を覚ましていなさい」の語源は「復活させる」です。イエスさまの復活に生かされている自分を心の奥底の「壺に入れて持つ」のです。復活信仰を固く心に隠しすのです。そうすればたとえ自分の心ばかりを見つめて暗くなり、死んで眠ったようになったとしても、生きるか死ぬかの大切なときには再び復活の命に目覚めることができます。自分の心を遥かに超えたところから、自分の心を超越した深い奥底から、生かされて魂が明るくなるのです。
イエスさまは既に復活されていて、私たちは既にその復活の命に生かされています。
だから聖餐で復活のイエスさまを食べて、心の壺に入れましょう。そして暗い自分の中で眠ってしまっても、自分を超える復活の油で心を明るく照らしてい頂きましょう。