幼児はイエスと名付けられた (ルカ福音書2:15-21)
2023年1月1日 主イエス命名日・元旦礼拝
エル・グレコ, 主イエスの御名への崇敬, 1578-9. |
あけましておめでとうございます。神さまの存在を表す「み名」を感じられる一年となりますように。
旧約聖書の神さまの名前は恐ろしくて発声もできない「わたしはある」というものでした。(出3:14)
しかし、人を救うために人となられたとき、神さまは「イエス」と名付けられました。これは結構どこにでもある平凡な名前でした。ヘブライ語では「ヨシュア」で「主の救い」という意味の縁起のいい名前です。そギリシャ語表記が「イエス」です。「ヨシュア記」はもちろん、シラ書の知恵者も、盗賊バラバも(マタイ27:17)、またパウロの弟子にも「イエス」がいました(コロサイ4:11)。
つまり神さまは平凡な名前で呼ばれることを良しとされたのです。それは平凡な人の内に宿り、存在し、救うためです。天才や、敬虔な人、努力家ですらなくていい。平凡でいい。その人の存在を表す名前の内に、神さまはおられます。
自分や誰かの名前を呼ぶとき、呼ばれるとき、神さまは、その平凡な名前のうちに宿られています。だから互いに敬うのです。
平凡になられた神さまこそ、私たちを最も「非凡な」復活の命へと高めてくださるお方なのですから。