神さまのローソク 「言葉は肉となって、私たちの間に宿られた。私たちはその栄光を見た。」ヨハネ福音書第1章14節

2022/12/19

イエス インマヌエル 受肉

 2022年12月24日クリスマスイブ・キャンドルライトサービス

Julia Stankova. The Virgin Umilenie 5, painting on wooden panel


  私たちは神さまのローソクです。人間は神さまを輝かせるために造られ、生まれてきました。自分を燃やして輝くのです。


 私たちは神さまのローソクです。しかし純粋で完全ではありません。灯火には不純で黒いススのような欲が混じり、困難の風に吹かれては消えそうになり、命の蝋は消耗して短くなります。そして灯火は小さく弱くなり、絶望して消えます。残るのは、ただの燃えかす。


 一年前の今頃、鬱病で入院していた私は「燃えかす」でした。疲れ果て、自信を失い、涙が流し、牧師を辞めようか、と暗い心で思っていました。誰にでも起こる「燃え尽き症候群」です。


 しかしクリスマスの神さまは自分が造った人間が燃えかすになることを悲しみます。だからもう一度火を灯そうと、自ら人間になられました。それが人となった神、イエスさまです。


これはローソク職人が自らローソクになって近づき、消えたローソク燃えかすに再び火を灯されるような救いです。


そして神は自ら体験されました。ナザレ村での平凡な生活、家族の喜びと悲しみ、笑いと涙、友情と裏切り、人の罪と死の苦しみ、そして新しい命への復活。 


この、人間となった神さまを信じるなら、どんな燃えかすになったとしても必ず再び火をつけていただけます。神の自らの存在で黒いススの欲を拭い取り、困難の風から守り、短くなった命のロウを長くし、私たちを再び輝かせて下さいます。


 「さぁ、わたしと一緒に燃えて輝こう。諦めるな。わたしがついているじゃないか。わたしが一緒に燃えてあげるじゃないか。どんな暗闇もわたしが照らしてあげるじゃないか。

 あなたはわたしのローソク。大切な、かけがえのない、手造りのローソクだ。だから、さぁ、わたしと一緒に燃えて輝こう。」

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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