Zacchaeus in the Sycamore Awaiting the Passage of Jesus. James Tissot, 1836-1902 |
プロ野球には「ドラフト会議」というものがある。各球団は、未来の計画に沿った選手を指名し、獲得する。選ばれた選手は喜び、期待に応えて、プロ野球選手生活を始める。
ザアカイとイエスさまの出会いも計画に沿っていた。ドラフトでは良い選手が選ばれる。しかし聖書では逆。「徴税人の頭」ザアカイは、徴税人を組織し、その上納金で豪邸に住み、贅沢に食べて飲んで暮らしていた。悪人だ。
だから皆この悪人を憎み、彼もそれを知っていた。それでもイスラエルの王がエリコに来たと聞くと、そこに自分のような悪人にも救いはあるのか見に行った。先回りして木に登って眺めていた。眺めたら帰るつもりだった。
しかしその下を通るイエスさまと目があった瞬間、すべてが変わった。「ザアカイ、急いで降りてきなさい。今日わたしはあなたの家に泊まらなくてはならない」(19:5)嬉しい! 自分の名をご存知で呼んで下さった。そして自分のような悪人の家に泊まることは、既に決まっていた。神さまはこの計画を成就するために、私の罪をご自分が担い、私を赦して下さった。
神さまの赦しの計画を悟ったザアカイは変わった。皆の批判にめげず悔い改め、財産を人々に返した。アブラハムの子に、救いが訪れた。
そして神さまの究極の計画が明かされる。「人の子は失われた者を捜して救うために来た。」(19:10)神さまは、十字架と復活によって、私たちの罪を担い、過ちを赦し、悔い改めさせて、新しく造り変えられる。そして救いの計画の実行を手伝わせられる。
あなたは孤独な罪人ではない。神さまの大いなる計画の一部だ。過ちは委ね、悔い改めて、救いの計画に加わろう。イエスさまと一緒に。