サタン
サタン(悪魔)を見たことありますか。三角尾っぽの意地悪妖精でしょうか。(トイレのばい菌?)
しかし聖書時代のイエスさまは「サタンが…見ていた」。現代人には奇妙です。サタンの語源は「敵」。聖書では神の敵を悪魔、蛇、竜、暗闇と表現し、罪と死として人間に働く人格的な力です。悪そのものです。神を裏切る罪、命を蝕む死と死の力としての病です。
みなさんはどのようなときサタンと罪と死を感じるでしょうか。信仰の道、人の道を踏み外す罪へのサタンの誘惑に合う日があります。または、家族の病のうちに死の力に面して暗くなり、負けそうになることがあります。「病魔」とも言うように死と病の悪魔に負けず、最後まで自分らしく生きたいものです。死と病を受け入れつつ、それでも命を輝かせたい。
戦う神、イエスさま
聖書は神が敵と戦う物語です。創世記で神は闇に「光あれ」と宣言し、世界と人間を良いものとして創造されました。しかし悪の化身、蛇に誘惑されて人は神を裏切り、罪と死のかせに繋がれます。この敵と神は戦うのです。イエスさまは子供が好きな優しい先生なだけではありません。イエスさまは罪と死を働くサタンに対して命懸けで戦うお方です。荒野でサタンと戦い、「闇が力を振るって」(22:53)裏切られ、「全地が暗くなる」(23:44)十字架でご自分の内にサタンの働き全て、悪と罪と死を受けることで、逆に悪を滅されました。感謝聖別で祈るのは悪魔に対する勝利。「父に信頼する者を苦しみから解き放つために、御手を広げて苦しみを忍び、悪魔のかせを打ち破り、新しい命に復活して勝利を現されました」(178)
だからここで72人の弟子たちが神の国運動を続けているとき、イエスさまはサタンが滅んでいく神秘的な光景を見ていたのです。「わたしはサタンが…。」サタン滅亡の最初です。
稲妻は光です。光が見えてからしばらく経って雷鳴が聞こえます。同じように、サタンに対する勝利は始まりましたが、まだ完成していません。私たちは人を殺し、神と人を裏切り、病と死の力が蝕みます。イエスさまが見られたサタンへの勝利が完成するのは、この世の終わりです。私たちが死んで復活する朝です。イエスさまの内に始まった「新しい創造」(ガラ6:15)が完成します。そのために神の国運動を続けるのが、私たちイエスさまの弟子です。
み声
戦う神は呼びかけられます。「あなたの敵、罪と死のサタンは、既に稲妻のように落ちた。私はあなたの暗い敵に勝った。安心しなさい。どんなにこの世が暗く、人間が悪く、自分が弱くても、安心しなさい。私は敵に勝った。あなたは今朝の聖別祷に私を感じ、私の勝利を確信しなさい。私は(あなたを蝕む)サタンが、天から稲妻のように落ちるのを見ていた。」