新しい過越し 「約束されたものの相続者とされました」 (エフェソ1:11)

2021/07/07

様々なイエス物語が一本の木だとしたら、エフェソ書は救いの森全体だ。それは神を「たたえる」(1:3,6,12,14)


 人は神を賛美するために創られ、救われ、祝福されて生きている。信仰は、独りで自分の罪を見つめる「反省」ではない。神の民となって「天のあらゆる霊的な祝福で満たす」神を讃える「礼拝」だ(3)。約束を相続した喜びだ。


 神はあなたを「約束の相続者」である神の民の一人として「天地創造の前に、お選びになりました」(4)。なんという安心か。独りで悩み苦しむずっと前から、神はあなたを愛している。人生と世界の全ては御心に貫かれている。


 その約束の成就と相続は「新しい出エジプト、新しい解放」だ。神は全人類を救うためにイスラエルの民を選び、全ての「祝福の源」とすると約束された。そして主は約束を忘れず、イスラエルの民がエジプトで奴隷となっても、自らその民を贖い解放された。出エジプトの「解放」だ。


 その解放は実は、新しい解放の前触れだった。出エジプトでは、鴨居に塗られた屠られた子羊の血によって、イスラエルの民は死の悲惨から解放されて脱出できた。今度は神のみ子キリストの「血によって贖われ、解放され、罪を赦された。」(1:7) イエスさまの死によって失敗と罪と死の奴隷から解放され、新しい人になる。復活して天におられるイエス様に「まとめられ」(10)、聖霊の恵みを「あふれる」(8)ように受ける、約束の相続人になったのだ。


 この偉大な歴史の約束を相続した私たちは、もう小さい自分の縛りから抜け出して、大いなる救いの神をたたえよう。ハレルヤ!!



-----------



マルク・シャガール「過越の子羊を食べるイスラエル人」1931年パリ。



このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 十字架 神の愛 聖餐式 祈り 信仰 聖霊 イエス 受肉 神の国 三位一体 癒し アッバ 悔い改め 赦し キリスト 委ねる 恵み 救い 昇天 自分らしさ アブラハム クリスマス ゲセマネ 兄弟姉妹 勝利 召命 変容 弱さ 悪霊 教会 神の子 羊飼い 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ 出エジプト 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 忍耐 悔い改め、荒れ野 悪魔 感謝 放蕩息子 洗礼 洗礼者ヨハネ 神の支配 行い 過ぎ越し 陪餐 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マリア マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受難 境界線 天国 奉仕 奉献 婚宴 安息 希望 平安 幸せ 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 礼拝 祝福 神の家 神の言葉 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 自由 苦難の僕 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 誓約 誘惑 誠実 譬え 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賜物 賢明さ 躓き 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 食卓 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ