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迷わない生き方
「善悪の知識の木からは食べてはならない」創世記2:17
これのどこがいけないのでしょう。善悪を知れば悪を避け、善を選び、失敗しない。自分で判断できる。それを禁じるのは「ケチ」と言いたくもなります。
しかし一人の人間また牧師として振り変えると、分かります。「自分は正しい善悪の判断をしている」と思って人に接すると、実は陰で大切な誰かを傷つけていたり、大切な神への従順を忘れていたりすることがあります。自分で判断した善悪は、実はエゴに迷わされた判断と意志だったのです。
聖マクシモス(†662)は教えました。「罪びとの意志は善悪を迷って選ぶが、キリストの意志に迷いはない」。現代とは逆です。選択肢が多いことが自由なのではなく、何も迷わず選ばず自然に神の意志を選ぶ生き方が本当の自由、救われた人間です。
善悪の実を欲したのは、神でなく自分が判断したいからです。しかし人間は審き主ではなく、自分の判断と意志には必ずエゴによる迷いがあります。神に正しさを祈り求めることも、過去の行いを神に委ねることも、未来をみ心に委ねることもありません。
この迷った意志を治癒するのが人となった神イエスの従順です。荒野の誘惑は全て「自分で判断せず、迷わず選ばず父を選ぶかどうか」です。主は十字架で、人間の意志の本来の姿を回復されました。
この主が、あなたの中で父を意志されています。