神さまは天上の会議でこう命じました。それは神さまが心の内で思い巡らし、民にどう接するかを決定する、祈りの対話のような会議です。
ときは暗黒時代。民は主を忘れて他の神々に走り、主の怒りはバビロニア帝国を用いて都を破壊しました。そして民は異郷の地に拉致されて40年、帰る故郷のことさえ忘れた頃です。
「わたしの民ではなくなった民。彼らはもう罪の二倍分苦しんだ。まだ苦しみが必要か。」民への義しい審きと、それでも愛する心の狭間で、神は民をどうすれば良いのか悩みます。そしてついに決心したことを神の代弁者が叫ぶのです。「もうよい。もう赦された。天使たちよ、あなたたちは慰めよ、わたしの民を慰めよ」と。
天使らは神が再び民を「わたしの民」と呼んだことを喜び「救いの道を通せ、神の慰めの言葉はとこしえに立つ」と叫びます。預言者はそれを聞き、自ら喜びを伝える者に変えられます。
神の会議で発せられた「慰めよ」。この言葉は人となり、私たちの間に宿りました。それがイエスさまです。「慰めよ」の一言はイエスさまを十字架の死に到るまで突き動かしました。
そしてイエスさまは「あなたたちも慰めよ」と私たちをも慰める者に変えてしまうのです。