恥ずかしいことに妻に指摘されます。「自分だけ話して私の話は聞いていない」息子にも注意されます。「ほらパパ、今ママが何か言ってるで!!」彼は夫婦の間を「結び直し」てくれます。
宗教religion の原語は「結ぶ」の意味です。祭司は神と人を結ぶ。神社なら神主、お寺なら住職。では教会では誰か。「そりゃ按手された司祭や」。確かに司祭は信徒と違いフルタイムで給料をもらい、礼拝や牧会を行う「プロ」です。
しかしそれはこの世の便宜上で、神との関係では信徒も聖職者も、命の贖いを捧げたキリストを大祭司とする同じ祭司団です。聖書の神は「あなたは信徒、あなたは司祭」と言わず「あなたがたは祭司の王国」と言います。祭司としてのイスラエル、神の民を、教会は十二使徒を象徴として受け継ぎました。(1ペトロ2.9) 按手の司祭は、信徒皆が神と人を結ぶ祭司であるために仕える職務です。譬えるなら、体全体が動くために酸素を運ぶ血液でしょうか。
私たちはキリストの祭司団に選ばれました。それは威張るためではなく、特別な仕事をするため。それは目の前の人の心に聴き入り、キリストの赦しと命と神の国を宣言するためです。 子供でもする祭司の働きを、私も行いたいです。