感謝しかないね
「恵みをくださり天から雨を降らせ」(使13:15)
「感謝しかないねー。」妻の一言が全てを想い起こさせた。前任教会の5年を思い返すと、働きを遥かに超えて善くしてもらった。新任の若造を聖職にし、結婚し、子を産み育て、発病してもゆっくり休職させてもらった。大切なことはいつも後から気づく。きっと今もそうだ。
復活の聖霊はイエスさまをことごとく「想い起こさせる。」(ヨハ14:26)聖餐のパンと葡萄酒に降った聖霊は、それを飲み食いする人に主をまざまざと想い起こさせる。「わたしはあなたの罪が赦されるように死に、復活した」と。そして主は、本当にそこで私たちに起き上る。
パウロが初めて異邦人に説教した時、いきなり十字架と復活と回心を突きつけなかった。誰でも、日本人なら一層分かる自然の恵みを与える創造主を優しく想い起こさせた。「それがあなたへの神の恵みだよ、感謝しかないねー」と。その感謝の延長線上で、彼は主イエスを復活させた神を伝えるつもりだったのだ。(使17:31)
目の前の人には、未信徒なら特に「あなたには既に神がご自分を証ししている」(14:17)と信じて共に神の恵みへの感謝を思い起こす。それこそ復活の聖霊の働き。人を「自分の足で立たせる」本当の力ある福音宣教だ。(使14:10)