真夜中の聖歌 「ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた」使16:25 (C年昇天後主日)

2019/06/02



懐かしい

「めいめいが生まれた故郷の言葉を聞く」(使2:8)

 外国で病を得て行き詰まっていた時、貴重な国際電話で聞く母の関西弁が、どれだけ懐かしく感じられたか。涙ながらに受話器を握りしめ、失った自分らしさを取り戻して、また頑張った。
 エルサレムの外国出身ユダヤ人は「めいめいが生まれ故郷の言葉を聞いた」。失った自分を懐かしく取り戻した。どれだけ故郷から離れ、理想から離れ、そして神から離れていても、聖霊が降臨すればあなたは「故郷の言葉」を聞く。そして忘れてた懐かしい自分を取り戻すのだ。
 聖餐でも自分を取り戻す。聖霊が降りイエスさまの内に皆と一つに結ばれると、孤独は消え神に感謝する自分を懐かしく取り戻す。理想とは程遠い自分の現実が、主の命で赦されると信じ、ほっとする。あぁこれが自分だ。心配や悩みを追いかけて、知らない間に遠く離れてしまったけれど、本当の自分は神の愛する子どもだった。聖餐の言葉こそ私の故郷の言葉だ。
 聖霊降臨の目的は外国語の上達ではない。神から遠い人が神を近くに感じ、泣きたいほど懐かしい自分を取り戻すことだ。それが赦しの息吹の霊だ。そして命がけで伝えられてきた福音は、私たちの最も懐かしい自分、神の似姿だ。
 神こそ私たちの故郷だ。あぁ懐かしい。

 

イエスさまも聖霊ほを受けられけた時、愛する子を感じた 
 

このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 十字架 神の愛 聖餐式 信仰 祈り 聖霊 イエス 受肉 神の国 三位一体 癒し 赦し アッバ 悔い改め キリスト クリスマス 委ねる 恵み 救い 昇天 羊飼い 自分らしさ アブラハム ゲセマネ 兄弟姉妹 出エジプト 勝利 召命 変容 弱さ 悪霊 教会 洗礼者ヨハネ 神の子 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 忍耐 悔い改め、荒れ野 悪魔 感謝 放蕩息子 洗礼 神の支配 自由 行い 過ぎ越し 陪餐 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マリア マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 仕える 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受難 境界線 天国 奉仕 奉献 婚宴 安息 審き 希望 平安 幸せ 弟子 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 礼拝 祝福 神の家 神の言葉 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 苦難の僕 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 誓約 誘惑 誠実 譬え 財産 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賜物 賢明さ 躓き 身代金 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 食卓 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ