あなたの出番だ
「異邦人たちはこれを聞いて喜んだ」使13:48
「タイチ、お前の出番だ、思い切りやって来い!」少年野球の監督は補欠の私を呼んで代打を告げた。一瞬で血が煮えたぎり、ワクワクして、舞台に立てる喜びに溢れて打席に向かった。
異邦人キリスト者の喜びはそんな「神の舞台に立たせてもらえた」喜びだ。それまでは保守的なユダヤ人から、神を知らず神に呪われた者として「口汚くのの知られ」(使13:45)ていた。
しかし今、自らその象徴のように保守的なユダヤ人からキリスト者に回心したパウロが宣言するのだ。「メシアは復活し、古い時代が新しく成就した。異邦人のあなたたちに神の救いが伝えられた。これこそ主が与えたイスラエルの民の太古の目的だ。今や、あなたは救いの歴史。今こそ、あなたの出番。さぁ一緒にイスラエルの神の救いと愛を伝えよう、地の果てにまで」。
キリスト信仰には必ず小さな「私」を突き破る力がある。「私」は「私たち」、共同体となる。どれだけ小さい信仰でも教会でも、確かに神の計画に入っていて、必ず神の歴史を書き残す。
人生の舞台で「今こそ大事」という時こそ、神はあなたを呼んでいる。「さぁあなたの出番だ!」あなたを信頼し、あなたを舞台に呼ばれた神に応えて、自分なりでいい、歴史を刻もう。