断つ恵み --「荒れ野の中を霊によって引き回され」ルカ4:1 (C年大斎節第一主日)

2019/03/10


断つ恵み              (ルカ4:1)

「荒れ野の中を霊によって引き回され」 

 復活日まで40日間の大斎節、教会は荒野で断食されたイエスさまと一致して、「断つ」という「行」に入る。もちろん救いは人の業ではなく神の恵みだ。だが聖霊に変えられていこうとする努力を、神は必ず祝福される。自我の悪い欲望を断ち、魂をご自分の存在で満たされる。
 3〜4世紀、迫害がなくなり信仰がこの世の価値観に迎合しはじめた頃、「砂漠の師父」と呼ばれた人々はイエスさまの「荒野の断食」をでった。街の生活を断ち、エジプトの砂漠に入り、孤独な洞窟で祈り暮らしたのだ。例えば、師父モーセスは言い残した。「断食を行うのは魂を謙遜にするためだ。『あえぎ苦しむわたしを顧み、全ての罪を赦してください』と。」
 死と命、罪と神が隣り合う孤独の中、師父たちは逃げ場なく自我に向き合った。とめどなく湧く欲望と雑念と戦った。そこから生まれたのは、超人的な強い意志ではなかった。逆に、自我を断ち切れない意志の弱さを神に委ねる過程で生まれる謙遜さと柔和さと兄弟愛だ。断つことで神に満たされ、人は豊かに人間らしくなる。
 大斎の荒野であなたは何を断ち、神に満たされるか。食生活など身近なことならなお良い。自我を断って捧げる時、聖霊があなたを変える。

このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 神の愛 十字架 聖餐式 祈り 信仰 受肉 聖霊 イエス 神の国 赦し 三位一体 癒し アッバ 変容 悔い改め キリスト クリスマス 委ねる 弱さ 恵み 救い 昇天 神の子 羊飼い 自分らしさ アブラハム ゲセマネ 兄弟姉妹 出エジプト 勝利 召命 奉献 悔い改め、荒れ野 悪霊 悪魔 放蕩息子 教会 洗礼 洗礼者ヨハネ 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ マリア 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 幸せ 弟子 忍耐 感謝 礼拝 神の支配 自由 行い 誘惑 過ぎ越し 陪餐 食卓 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ カナ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 仕える 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受肉、似姿 受難 境界線 天国 奉仕 契約 婚宴 安息 審き 希望 平安 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 祝福 神の家 神の言葉 神化 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 苦しみ 苦難の僕 被献日 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 試練 誓約 誠実 譬え 財産 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賛美 賜物 賢明さ 躓き 身代金 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ