失敗と選び
「あなたを知っていた」 (エレミヤ1:5)
「私の言葉や行いはこの人は導かない。問題は私の人格にあって、私の伝道は失敗だ、、、。」家族でも教会でも、そう不安になる日がある。
しかし聖書の神は失敗や拒絶への不安をご存知だ。祖国に滅びを語る召命を受けたエレミヤは嘆いた。「わたしは語る言葉を知りません。若すぎます。拒絶されて失敗します。」しかし神は言いった。「母の胎に造る前からわたしはあなたを知っていた。そして選んだ。だから恐れるな。わたしがあなたと共にいて、必ず救う。」そして神が口に触れて言葉が与えられたエレミヤは、拒絶されて失敗続きでも語り続けたのだ。
青年イエスも、故郷ナザレで不安だったろう。「ヨセフの子の自分の言葉を、神の言葉として受け入れるだろうか。」実際、故郷の人々は彼を拒絶し殺そうとした。それは3年後、自分の民に殺される予兆だ。しかも神さまにまで見捨てられ「失敗者」として死んでいく。なのにイエスご自身は「わたしの愛する子」と父に言ってもらった言葉を大切にし続けて歩まれた。そして失敗を通じた父の選びは、復活に成就する。
イエスに結ばれて、あなたも神に知られ、選ばれ、召された。あなたの失敗なんて神は重々承知だ。恐れるな。神の言葉を体ごと伝えよう。