点を線に
「すべてを心に納めて」ルカ2:19
一年の祝福を祈る元旦礼拝に、聖書は理解できない人生の「点」を生き通す知恵を与える。
マリアが10代で「神の子」を産んだ時、羊飼いは言った「この子は世を救う、と歌う天使を聞いた。」わが子がどう人を救うのか、マリアは理解ができなない。だが彼女は決してそれを無視せず、未解決の「点」として「すべて心に納めた。」神が「線に」繋いで下さるの待って。
NHKの「ファミリーヒストリー」が俳優、浅野忠信の母、順子のルーツを調べた。順子の母は進駐軍の米兵と結婚し順子を産み、軍が撤退する際、家族三人で渡米するはずだった。だが直前で別れてしまった。4歳で生き別れた順子はずっと未解決の点を「心に納めて」いた。「父は母を見捨てたのか。父は私を愛していなかったのか。」しかし父の死後、財布の中からボロボロになった4歳の順子の写真が見つかった。それまでの点は線となり、父がずっと思い続けてきた愛が知らされ、順子と忠信は泣き崩れる。
マリアの点が線になって喜び泣いたのは、わが子が人類の罪のために十字架で死に、だが復活して再会した朝だ。神は今も呼びかける。「すべて心に納めて生き抜きなさい。わたしはあなたの未解決の点を、必ず一つの線に結ぶから。」