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絵本「くりすます」より。 絵: かすや昌宏、文: 佐久間彪。至光社、1973年。
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だが王は都ではなく田舎に生まれる。「エフラタのベツレヘム。」(5:1)それは数が「いと少ない」千人隊も組織できない貧弱な部族だ。そんな者たちの間に、神の遣わす王は生まれ来る、と。
捕囚が終わって540年たった。期待された王はまだ現れない。現れたのは姦淫を疑われて村八分にされた若い妻、そして先祖の町ベツレヘムに帰ったのに、宿も揺りかごも用意できない夫。どれだけ「少なさ」を痛感させられたか。
しかし神はこの「いと少ない」貧弱な町と夫婦を選んで太古の約束を成就させた。この新しい王キリストは数の多さ、人の力は用いない。弱さの中の強さ、「主の力と主の御名の威厳」によって、私たちを「安らかに住まわせてくださる。」命を捨てて友を「養う」羊飼いだ。(5:3)
「もっと人数が、もっと体力が、もっと魅力があったらなぁ」と欲する私たちにこそ、キリストは生まれる。「喜べ、数少ないお前たちの歴史の中で、わたしは約束を成就する。必ず。」