神との旅 「谷は埋まって平地になれ」 バルク5:1-9 (C 年降臨節第二主日)

2018/12/09


  人生は旅、神とは共に旅する存在だ。民をエジプトの奴隷から脱出させ、罪を審いて捕囚に降らせ、苦役が満ちれば故郷へ導き帰り、時の終わりには天のエルサレムに導き入れられる。 
 私は多く躓き、道を踏み外してきたが、そのつど人を通して導き戻され歩んできた。あなたの旅はどうですか。今からどう歩みますか。
 バルク書はバビロン捕囚から荒れ野を突っ切って帰る道の幻を語り直す「山と丘は低くなれ、谷は埋まって平地になれ。」洗礼者ヨハネが受け継いだ叫びだ。「神が躓きを全て取り払った。だから神に帰れ。」私にとって低められた山とは、祈りと愛の邪魔になる自意識。神が埋める谷とは、神に赦された自分の罪と弱さだ。赦された罪の谷の上を歩いて、神に帰って行く。
 神は人となられ、赤ちゃんとして生まれた。旅に赤ちゃんを連れて行くのは大きな負担だ。弱さだ。しかし神は弱として私たちの内に宿り、内側から共に歩まれる。それは強い者だけではなく、弱い者をも神に連れて帰るためだ。
 外からは神が火の柱のように栄光で私たちの足を照らし、「安全に歩む」よう導かれる。しかも私たちと共に旅することを「喜び」として。(バルク5:9)
 さぁ共に歌いながら歩こう。この嬉しい旅を

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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