祭司は結ぶ --「常に主のみ前に記念とする」出28.29 (B年昇天後主日)

2018/05/13

  あなたを神に結んでくれたのは誰ですか。
 「記念する」とは神に思い起こして祈ること。「共にキリストの祭司職にあずかろう」と洗礼で言うようにキリストこそ大祭司であり、信徒も神と人を結ぶ祭司の役割に招かれている。
 その役割を象徴するのが大祭司の祭服だ。宝石にはイスラエルの12部族の名が彫られ、また神聖なサイコロが胸当てに入れられた。つまり祭司の役割は、全ての民と連帯しその代表や身代わりとして神に祈ること。また、神の意思を民の真中にあって伝えることだ。
 昇天後主日はヨハネ17章の「イエスの祈り」を聞く。イエスさまは罪を贖うため命を献げ、復活後は見えない天の父へ帰り、大祭司として今も私たちのために祈っている。教会はイエスさまに祈られる共同体で、聖餐式の真の司式者はイエスさまご自身だ。主イエスが私たちを神に「記念」して祈り、神の意思を私たちに伝えられる。なんと嬉しいことか。
 イエスさまの願いは聖霊の降臨だ。この世で私たちが大祭司イエスさまの働きを続けるために、私たちは神の息によって聖別され、捧げられ、派遣される。神と人を結ぶ働きだ。 
 あなたは誰と神が結ばれるのを祈りますか。 

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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