「郊外のキリスト」ルオー、1920–24年、東京ブリジストン 美術館蔵、 © Artists Rights Society, New York / ADAGP, Paris. |
確かにイエスさまは教会の外の社会にいる貧しい人の内にいます。しかし飛び越えてはいけないのは信仰で結ばれた兄弟姉妹の内にいるイエスさまです。牧師も信徒も最後に問われます。「飢え乾くわたしの兄弟姉妹のためにあなたは何をして、何をしなかったか。あなたが求め続けたわたしは、実はあなたの目の前のあの信徒の瞳の中にいた。だからあなたがあの人の瞳のわたしにしたことが、あなたの救いとなった。」
子なる神は人となり、父なる神にすがって生きるしかない魂の乞食となりました。そして飢え渇き、裸で弱められ、居場所なく囚われ、殺されました。それは同じように飢え渇き、絶望する信徒の内に存在するためです。このためにこそ、復活したイエスさまは自分の体と血を、飢え渇いた私たちに食べさせ、飲ませるのです。