「泥棒が夜のいつ頃やって来るか」マタイ24:43 (A年降臨節第一主日)

2016/11/27


 ほんとに衝撃的な譬えが好きです、イエスさまは。ご自分を泥棒に譬えられます。
 以前、保育園の小口現金を夜中に盗まれたことがありました。被害者にとってはどうも悔しさと腹立たしさと気色悪さが「慈しみ深きイエス」の顔としっくりきません。もっと頑丈な金庫さえあれば、、、窓に二重鍵さえしてあれば、、、そして「泥棒があの夜に来ると分かっていれば、、、」。でもそれは無理な話です。いつ来るか分からないのが夜中の泥棒と、再臨のキリストなのです。
 譬えのポイントは「分からない、だから準備できない」ではありません。「分からない、だからこそ、その時のためにいつも備えていなさい、心の目を覚ましていなさい、あなたの審判者に会う覚悟しなさい」です。
 主イエスが再び来るのはいつも「まさか」の時です。日常生活に埋没し、悩殺され、安心している時。イエスや神との関係を忘れている時。それは「まさか」と思っている時に来る「死の時」のようです。さぁ心を叩き起こしましょう。後悔しないために。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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