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「自分自身と我々を救ってみろ」ルカ23:39 (C年降臨節前主日)
2016/11/20
イエスと一緒に十字架につけられた死刑囚はこう言いました。「神が選んだ王なら、今すぐ力を発揮して十字架刑から逃げろ。俺たちも一緒に救え。それができない無力なお前は嘘つきだ、王でも救い主でもない。」これが普通の見方です。王の王、全能の救い主なら、犯罪者として弱々しく処刑されるなんて、そんな馬鹿なことはない。
しかしもう一人の死刑囚は違ったものを見ていました。「この人は無実だ。ではなぜ自分を救おうともせず、ここで弱く苦しみ死のうとされているのか、、、。これは神の業だ。愚かな無力さで人を救うのが、神の強さだ。」そして自分の有罪を認め、それでも願います。「イエスよ、神の国に入るとき、私を思い出してください。」すると無力な王は彼にその場で宣言しました。「あなたは今日、わたしと一緒に楽園にいる。」
救われない自分。そんなあなたを救うためイエスは救われない者として十字架で苦しみ死にました。それは復活して命溢れる神の楽園に入る時、あなたと一緒に入るためです。罪に対して一緒に死んだ者として。