「私にはムリ。やっぱり自分じゃダメなんだ。」人生の壁、特に人間関係の壁にぶつかる時、私たちは自信を失い、不安になり、無力感にさいなまれます。そして今の自分と比べて、より強く、より大きくなりたいと願います。
使徒たちですらそうでした。「罪を犯した兄妹が悔い改めるなら、一日七回でも赦せ。」イエスさまの戒めは厳しすぎます。そして「自分たちにはできない」と自信を失い、願ったのです。「信仰を増してください。」目の前の人への神の赦しを信じるより強い信仰を、と。
違う、とイエスさまは答えます。「必要な信仰はからし種一粒。信仰は量や大きさ、年数や経験数じゃない。どれだけではなく、あるかないかだ。信仰の最小の一粒で、わたしがあなたの赦しと、あなたの敵のために死に、そして復活していると信じるなら、桑の木を根こそぎ抜いて海に植えることさえできる。自信がない今のあなたの内に十分な信仰がある。自信を持ちなさい。あなたならできる」と。
自信のない自分にも神は信仰の一粒を与え、赦された僕の一人にして下った。これを堅く信じる。そして神に愛された僕の一人として、人を赦して威張ることなく「ただ赦しの負債を返しただけ」と言える教会になりませんか。