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「お前たちがどこの者か知らない」ルカ13:27 (C年特定16)
2016/08/21
驚きと怒り、そして悲しみさえ感じます。「これのどこが良い知らせか」と。前半の「狭い戸口から入るように努めなさい」は分かります。茶室のにじり口のように頭を低めて自我を小さくし、謙虚に神の宴に入れ。救いには一瞬の信仰だけでなく、行う努力も必要だ、と。
しかしその次が受け容れがたく感じます。主人が戸を閉める譬えです。励ましが警告に変わります。戸が閉まれば、どれだけ戸を叩こうと、どれだけ親密な関係を訴えようと無駄。「お前たちがどこの者か知らない」と、外に投げ出される。替わりに東西南北、四方から吹き込む風のように、知らない人々が神の宴会部屋に入ってくる。それまでの教会生活の努力を、献金を何だというのでしょうか。
自分の都合よく、人間の思い通りにならない存在。それが神です。人は不義を行わず義を生きるべき。しかし神の宴会に入るのに必要なのは、結局は、人の努力ではなく神の意志です。だからこそ何の力もない人でも神の宴会に入れてもらえるのです。それをあなたは不公平だと思うか、それでも信じて従うか。
主が十字架と復活で開いた神の宴会部屋の戸。それはまだ開いています。一瞬の躊躇も計算もなく、今日、その戸から入りましょう。