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「あなたの罪は赦された」ルカ7:48 (C年特定6)
2016/06/12
「許されない!!」きっとそう怒るでしょう。もしも愛餐会で食卓を囲んでいる時に、皆が知る悪い女が来て先生の足に号泣し、色っぽく下ろした髪で拭って接吻し、香水を塗り続けたなら。
正しくもそう憤る私たちの内なるファリサイ派に先生は語ります。「あの女を見よ。あなたはシンプルに最小限のもてなしにとどめた。あなたは正しい。でも愛がないんだ。赦されることの少ない者は、愛することも少ないよ。」そしてこの女に宣言しました。「あなたの罪は赦された。」女は嬉し泣きに泣いて教会の礎となりました。赦された涙こそ、魂を洗う恵みです。
彼女は自分の悪行の結果、村八分となっていました。自業自得です。しかし「徴税人や罪人の仲間」(7.35)になられるお方が来て、悪人の側に立って赦しを宣告し続けるのを聞いたのです。「この方は私をも受け容れ、私の罪をも担い、私をも赦し、私をも新しくしてくださる。この方さえ信じれば私は赦される。」信仰と感謝と喜びが混ざって、涙と香油の行いに溢れ出ました。独り苦しんだ分、赦された喜びは大きい。
主は私たちに問われます。あなたはどちらになるのか。シモンか女か。正しいが赦しも愛も知らない人か、それとも悪い行いを犯したが主による赦しと愛を知って涙する人か。わたしの十字架は正しい自分を保つためか、それとも正しさを超えてあなたを愛して払う犠牲なのか。