「めん鶏が雛を羽の下に集めるように」ルカ13:34 (C年大斎節第二主日)

2016/02/21


 「ほら、狐や鶏がどうするか、お前たちもよく知ってるだろう。」イエスさまは神の造られた動物を見つめつつ、神の与えた自分の使命を深く悟り、それを弟子たちに語られました。
 狐はどうする。大事な鶏を人の眠っている間に食い殺す。人の隙を伺って命を狙う。それがこの世のやり方、悪霊と死霊のやり方だ。
 だがめん鶏はどうする。農家で火事が起きると、家畜らは我先に逃げ出す。火が消えて後片付けをしていると、黒焦げになった母鶏を見つける。ああ逃げ遅れたか、と棒で裏返すと、その下から無傷のひな鳥たちがピヨピヨと出てくる。そうだ。母鶏は逃げなかったんだ。翼の下に雛を集めて自分が炎をかぶり、未来ある雛の命を救うだろ。知ってるだろ。
 そうだ、それがわたしだ。わたしはお前たちの母鶏だ。裁きの炎が近づく今、今すぐにわたしの頑丈な翼の下に、厚い羽の下に帰ってきておくれ。お願いだ、帰ってくれ。わたしは自分が十字架で裁きの炎を受けて死んでもいい、お前たち神のひな鳥の命を守るから。
 そう言ってイエス様は呼びかけます。実際には翼の下に帰らず滅んだ者はいる。エルサレムはローマ軍に焼き滅ぼされた。しかし他人のことをとやかくいうあなたは何者か。今あなたがなすべきことはただ一つ。今日、主イエスの翼の下に帰る決断を自分で選び取りなさい。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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