今日は教会歴の最後の日です。どれだけ迷って苦しんでも、最後にはキリストが王としてこの世に来られ「み子の最も慈しみ深い支配のもとで解放される」ことを待ち望んで祈る日です。
ですが「支配」と聞くと「支配されたくない」と思うのが自然です。独裁者やテロリストに支配されてはいけない。また、現代の個人主義の人生観が願うのも「人生を自分で支配していたい、自分の思い通りにしていたい」ということ。
ピラトもそうでした。自分はローマ皇帝の代理者としてこの地を支配する力ある者。そんな自分の前に、弟子に見捨てられ捕らえられたみすぼらしい田舎男が立っている。この男がこの世に属さぬ神の国を支配する「王」と言うのか。なんだこの男の姿勢は、、、 反逆罪で十字架刑に処してよいものか、、、。ピラトの内にいて支配を拒みたい私たちにイエスは問いかけます。
でも心配はいらなかったのです。キリストの 支配は圧力ではなく真理によるからです。この真理は「情報や考え」ではありません。真理は「人」です。その人を思えば最も自分らしい自分、本当の自分になれる人。あなたを決して見放さずに愛し続けてくれた人。あなたのためなら自分の命をも与える覚悟であなたを大事にしてくれてきた人。神はそのような人格的存在です。
さあ、このお方の愛の支配を受けて、自分自身から解放されようではありませんか。
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自己紹介
- ヨハネ荒木太一
- 大津市, 滋賀県, Japan
- 聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。
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