「あなたがたも離れて行きたいか」ヨハネ福音書6章67節 (B年特定16)

2015/08/23

 
 あなたもわたしから離れるか。辛くともわたしに留まるか、、、イエス様は問います。
 19歳の時にヤカラに絡まれました。友人がバイト代で買ったばかりの緑のバイクで来ていて、それを黒いスモークの車から出てきた二人組に狙われたのです。「バイクちょと貸せや!」 難癖つけられた友人は「イヤヤ」とつぶやくだけ。そばで見ていた私達は怖くて足がすくみました。その時、彼が助けを求めて私達を見つめたのです「あなたも離れて行きたいか」と言わんばかりに。
 私は決心しました。「怪我しても、ここで何もせえへん方が後悔する」そして「イヤヤ言うてるでしょ」と味方についたのです。結果は髪を掴まれて「ハゲ」となじられただけ。元々やる気は無かったのでしょう。
 キリストは肉となって私たちにの間に宿り、聖餐となって私達の生活に入って来られた。そして問うのです。「教会生活は楽で得ばかりじゃない、逆に辛くて損の方が多い。他の人のように、あなたがたも離れて行きたいか、それとも十字架と復活に辿り着くまで、最後までわたしに留まるか。」
 さあ、ペトロと共に決心しよう。「他に誰の所へ行きましょう。あなたこそ永遠の命の言葉。」

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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