
だからといって真っ直ぐ目の前に来てくださっても、今日の弟子と同じく信じられずに「ぎゃー幽霊」と叫ぶでしょう。復活の主の時と同じく、信じない可能性があるのです。
そばを通り過ぎて正面ではなく後ろ姿を見せる仕草は、実は旧約の主なる神ヤーウェの仕草だそうです。モーセに、エリヤに、主なる神はそばを通り過ぎて後ろ姿を見せました。人は弱い存在だから神の顔を正面から見れば死んでしまうのです。(出33.22)
後ろ姿を見せるのはまた、弟子らに自分の道に続くよう促す意味もあります。十字架の道、苦しみを経て死から命へと導かれる解放の道を、お前も後から付いて来い、と。
しかしその前に、怯える弟子にイエスさまは旧約の神を超える優しさを示します。「安心しろわたしだ」と船に正面から乗り込まれたのです。風は鎮まり、弟子は驚きます。私たち弟子は、神の顔を見ても死ななかった者なのです。そして主イエス様の後ろ姿を見つめて、その道を付いて行く者です。