「えっ、そんなご冗談をイエスさま。そんな大それた力、わたしにはありませんよ。他人の罪はあなたのお仕事です、わたしには関係ないでしょ」ついそう言ってしまいそうです。 しかし今日は聖霊降臨日。ヨハネ福音書では、復活のイエスさまの出現と同時に聖霊降臨が起こります。弟子たちに裏切られ、傷つき、死んでいったイエスさまが今ここに復活している。そして癒えた傷跡を見せられる。弟子たちはの喜びはどれほどだったか。裏切りの象徴である傷が癒されている。そしてイエスさまは「あなたがたに罪の責任があるように、自責の念があるように」とは言わず「平和があるように」と言ってくれるのです。「わたしが死んで復活したんだから、あなたはもう赦されたんだ、新しく生きていきなさい」と。
このイエスさまが、今赦されたばかりの弟子たちに、自分の息を吹き込みます。それはちょうど創造主がアダムの鼻に命の息を吹き込んで生かしたようにです。「聖なる息吹を受け入れなさい。誰の罪でもあなたがたが赦せばその人に赦しは訪れ、赦さなければその人に赦しは訪れない」と。
聖霊はイエスさまの息、赦しの霊です。そして伝道は赦しの宣言です。命がけでわたしたちを赦し、受け容れ、新しくして下さったイエス様は、神の赦しを実現する仕事を続けて欲しいのです。ぜひ目の前の人に、自分自身を賭けて宣言しましょう。「あなたはもう赦された。イエスさまによってもう赦された、新しく生き直せるんだよ。」
