父と子と聖霊の名の中へ入るために、洗礼を授けなさい 。(三位一体主日 )マタイ28.19

2014/06/15



 「父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい」と新共同訳は訳します。今までわたしはこれは洗礼の文言を定めた、と理解していました。
 しかし原語では「父と子と聖霊の名の中へと入るために」です。目が開かれる思いがしました。「名」とは神さまの中にある関係性です。つまり洗礼で水の中に入るように、神の父と子の関係の中へ、聖霊によって入れて頂ける。そして今度はわたしたち自身が、イエスの父の子供たちとして、聖なる父子関係を生きていける。聖霊を受けて、イエス様の隣で、全能の神を「アバ、父よ」と呼ぶ子供になれる。そしてイエスの生きられたように、どんなときも、罪をも死をも超えて、愛する父に祈って生きていけるんだ、と。
 洗礼とは聖なる父子関係に、聖霊がわたしたちを入れてくださること。だから、こんな幸せなことだからこそ、全ての人に勧めるべきです。
 この父と子の人格的な関係、これこそ三位一体の意味です。三位とはつまり、神は一人じゃない、三人の関係性だということ。「三人格」です。決して孤高の一人の存在ではない。三人格が、それぞれ絶対の自由をもって互いを愛する父子の霊的な一体関係、それが神です。この三つの人格は決して消されることのない存在なのです。
 この三人格を一つに生きる神に似せて、わたしたちは造られ、救われました。だから、わたしたちもまた一人一人にしかできない人格的な生き方で他者を愛します。そして父と子の神の人格的交わりに、霊によって入れて頂くのです。

このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 十字架 神の愛 聖餐式 信仰 祈り 聖霊 イエス 受肉 神の国 三位一体 癒し 赦し アッバ 悔い改め キリスト クリスマス 委ねる 恵み 救い 昇天 羊飼い 自分らしさ アブラハム ゲセマネ 兄弟姉妹 出エジプト 勝利 召命 変容 弱さ 悪霊 教会 洗礼者ヨハネ 神の子 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 忍耐 悔い改め、荒れ野 悪魔 感謝 放蕩息子 洗礼 神の支配 自由 行い 過ぎ越し 陪餐 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マリア マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 仕える 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受難 境界線 天国 奉仕 奉献 婚宴 安息 審き 希望 平安 幸せ 弟子 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 礼拝 祝福 神の家 神の言葉 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 苦難の僕 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 誓約 誘惑 誠実 譬え 財産 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賜物 賢明さ 躓き 身代金 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 食卓 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ