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Guido Rocha作「拷問されるキリスト」Weber, Hans-Ruedi. 1979. On a Friday Noon: Meditations Under the Cross. Geneva: World Council of Churches.1979. p. 41. |
もし身近な家族からこう言われたら、どうしますか? もし「わたしは見捨てられた」とか「もう死にたい」という暗い思いを告白されたら、、、。
わたしならまず否定したくなってしまいます。関係が近ければ近いほど、自分に影響があるからです。「そんなん言わんといて、見捨てられてなんかないよ」と目の前の人の絶望から逃げるでしょう。
しかし神は絶対に逃げなかった。一切の苦しみを奇麗ごとでオブラートに包みませんでした。表紙の彫刻のように、苦しむ救い主の絶望の苦しみをそのまま、沈黙の中で受け止められていたのです。ユダに売られ、弟子たちに逃げられ、ペテロに否定され、群衆に死刑を叫ばれ、十字架に付けられて「全地は暗くなった。」この暗闇のなか、唯一の頼みである父に「どうして見捨てたのか」と苦しみ叫ぶイエスさま。
この独り息子の苦しみを、父なる神さまは沈黙したまま、息を引き取るまでは一切何も奇跡を起こさずに、実は、ただ受け止められていたのでした。それが分かるのは復活のあとです。
そして日曜の朝、神はイエス様を復活させてその叫びに応えられました。そして救い主に信じる者の苦しみをも、父は必ず受け止めて下さる。復活の命で絶対に応えて下さる。神は逃げずに、あなたを絶対に受け取められる。だからわたしたちも、キリストのうちに、人の苦しみを受け止めるのです。