自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。  (使徒言行録 16:28) 復活節第七、昇天後主日

2013/05/12



  ここで「自害」とは、地震で牢が開いてパウロとシラスを逃がした責任をとり、ローマ兵の看守が切腹しようしていることです。この個所の原文は「決して自分自身に悪を行うな」です。
 「自害」とまではいかなくとも、この世の力に流されるとき、神に愛されている自分を見失います。気がつけば「自分自身に悪を行ってしまう」ことがあります。人間は誰でも自虐的な一面をもっていて、神の愛なしには、自分を傷つけてしまいます。「罪は熟して死を生む。」(‘コフ゛1:15)自分自身に悪を行うのが死の力です。 
 この「死の力」に勝った主イエスは、天に昇ってわたしたちの人間性を父に結び合わせました。そして聖霊を送って使徒達を働かせ、わたしたち一人一人に信じるチャンスを与えます。
 「救われるためにはどうすべきでしょうか。」救いを求める声は非常に具体的です。そこで使徒は、聖霊による自信にあふれて、イエスとの関係を勧めます。「主イエスを信じなさい、そうすれば救われる」そうしてこの看守は、死から命に呼び出され、導き出され、救われました。
 聖霊の働きとはこのように、人がたとえ自分自身に絶望しても、もっと深くその人の命を見つめ、愛し、希望をもって、神の命へと導く働きです。イエス様を通して「あなたは愛されているんだ」と語りかけ、救い出す働きです。

このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 十字架 神の愛 聖餐式 信仰 祈り 聖霊 イエス 受肉 神の国 三位一体 癒し 赦し アッバ 悔い改め キリスト クリスマス 委ねる 恵み 救い 昇天 羊飼い 自分らしさ アブラハム ゲセマネ 兄弟姉妹 出エジプト 勝利 召命 変容 弱さ 悪霊 教会 洗礼者ヨハネ 神の子 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 忍耐 悔い改め、荒れ野 悪魔 感謝 放蕩息子 洗礼 神の支配 自由 行い 過ぎ越し 陪餐 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マリア マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 仕える 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受難 境界線 天国 奉仕 奉献 婚宴 安息 審き 希望 平安 幸せ 弟子 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 礼拝 祝福 神の家 神の言葉 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 苦難の僕 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 誓約 誘惑 誠実 譬え 財産 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賜物 賢明さ 躓き 身代金 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 食卓 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ