聖霊降臨」1160,フランス,銅板の七宝焼、メトロポリタン美術館 |
「わぁ、そんなに急に外国語が話せるようになるなんて、教材費はおいくら万円?」と思ってしまいますが、しかし聖霊降臨の奇跡は自分だけの外国語能力の向上ではありません。そうではなくて神がご自分を伝える奇跡です。人がイエス様を信じ、その信じる存在を他の人にも伝えはじめる、という神様の業です。言葉が通じない人とでも心が通じる体験のように、「伝わった」という奇跡です。
それは人の力ではできないことです。弟子たちは、イエス様が天国に帰られたあと、そのまま教会生活を始めたのではありません。逆に、前のままの「漁師の生活」に戻ろうとさえしていました。しかし、イエス様は「聖霊が降るまで、皆で祈って待っていなさい、そうすれば力が与えられるから」と約束されたのです。
そして待ちに待ったその日、聖霊が弟子達の心に燃えるのように入ってきました。そして、弱く小さいこんな自分でも、生きていくの一番大切なことを信じられるようになったのです。「イエス様はわたしの神、わたしと一緒に、どこまでも生きていって下さる」と。自分の力でなく聖霊に生かされてはじめて、あなたはイエスと結びつき教会員となる。聖霊を信じ、イエスを伝える存在にならせてもらおう。