このようにパウロは、キリストを復活させた神の力を語り始めます。死によって、人間を朽ち果てたままにはしない。神は人間を見捨てず、必ず新しい生命に生かすんだ。「死」という敵に、神はその子たちに必ず勝たせてくださる、と。
ボストン爆発テロの追悼礼拝でオバマ大統領はこう説教しました。「爆弾はわたしたちを倒したままにはできない。、、、その時は倒れるかもしれなれい。しかし必ず再び起き上がり、足に力を入れ直し、競技を走りきる。、、、来年にはもっと力強く、もっと喜びに満ちて118回目のマラソンを走りきるのです。」 テロリストによって、市民が恐怖に縛られたままには決してしておかない、という牧者の決意でした。
「朽ち果てるままにはしておかれない」というのも、同じように、神の決意です。神は決して、愛する人間を死に支配されたままにはしておかない。だからこそ、キリストを死者の中から復活させ、信じてキリストと一体となった人々を必ず、その復活の命にあずからせ、再び新しい命と自由に生かしてくださる。
神は命を死によって否定されたままにはしておかない。必ず神は、死を乗り越えた命から、信じる人に命を与える。決して死の力の前に、打ち倒されたままにはしない。主のご復活とは、命の勝利です。神は必ず勝たせてくださる。