表紙の絵が発表された時、貴族はこう言ったそうです。「これでは殺人ではないか!!」しかし、信仰の兄弟であるトルストイが絵を見に来ました。長い間じっとみつめた後、画家を抱き、涙を流して、こう言ったそうです。「ああ、やっとはじめて人々が見るて知るようになる。主の十字架は最も残虐な処刑だったんだと、、、。」
わたしたちは、苦しみや痛みからは、本能的に目をそむけます。正直いって、苦しみたくないから。正直言って、心地よくないからです。世界の苦しみ、人の苦しみ、近くに居ても気づかない家族の苦しみ、そして自分自身の中の本当の苦しみからも目をそらします。
しかし、そうしてわたしたちは実は「キリストの十字架に敵対して歩んで」います。実は、世界の中心で、人間の中心で、あなたの中心で、むごたらしく苦しく叫んでいるイエス様に背を向けている。「悔い改めよ。十字架で苦しむわたしを見なさい」という声に耳をふさいで。
ああ主よ、残虐な殺人によって私たちの為に苦しんで死んでくださった主よ、どうかこの世に生きるどんな苦しみからも目を背けず、苦しみの真中で、あなたと一体となって、神の癒しを、神の復活の命を、実現させてください。