キリストの体、天国のパン (米国祈祷書)
米国聖公会ではこのように告げられて陪餐します。その確信に満ちた宣言に少しドキッとします。とてもダイレクトに神のに与かることを言い表していますね。そしてそれを真っ直ぐに信じて聖餐を受ける者は、まさに天国のパンによって力づけられ、養われるのです。聖餐はとても直接的な、神の命と一体となる信仰上の出来事です。
表紙の写真は、慈善団体の食料かお薬の配布かと思いきや、アフリカの教会での聖餐式です。子どもにスプーンで、大切に大切に聖餐を与えています。
地上のパンと同じく、天国のパンも決して欠かすことのできない必需品です。キリストと一体になり、人は実際に変えられていきます。そしてこの恵みなしでは、人間は人間らしく、自分らしくあり得ません。
わたし達は確かに地上で生きています。苦しい時には、天国なんて遥か遠い世界のように感じます。しかし「天国は近づいた」と信じるのです。あなたの中に来たのです。聖餐のように、神は弱いわたし達の存在の内側に入り、養い、赦し、救って下さる。
そのために神は人となり、この世に降られました。どうか、聖餐を通して見えない神の存在があなたの内側に満ちますように。愛情深いキリストと一体となれますように。捨てて、あなたを愛したのです。