父は別の弁護者を遣わす」(ヨハネ14.15)
レンブラント「放蕩息子」 |
「父は別の弁護者を遣わす」(ヨハネ14.15)
息子が散歩で転んだら、「だっちょして、だっちょー」と両手で抱きしめて欲しがります。片手の「よしよし」ではおさまりません。両手でしっかりと抱きしめてもらうことで痛みとショックを克服します。大人もそうすべきなのかもしれませんね。
表紙はレンブラントの「放蕩息子」です。がっちりと抱える左手と、優しく慰め励ます右手で父は息子を抱きしめます。
この絵のように、子なる神キリストと「別の弁護者」と呼ばれる聖霊は、父なる神の両手です。別の存在だけれども常に一緒に働き、人間を父の胸に抱きしめます。
復活した子なる神は天に昇り、私たちの人間性とともに、天の父に帰ります。そしてこの地上で限られた時と場所で弟子達と会うだけでなく今度は、全世界のいついかなる場所でも、信仰者と交わることのできる霊的な存在となられたのです。
イエス様は昇天されます。しかしわたし達は「神無し子」にはならない。父には聖霊というもう一つの手がある。腕がある。そしてあなたをしっかりと後ろから内から、霊的に抱きしめて慰めて、励まして弁護して下さる。天のキリストの左手と、あなたの内に留まる聖霊の右手によって、父はしっかりとあなたを抱きしめられます。キリストから遠く離れたように感じる心の背中も、優しく擦って下さるのです。